NDS 8の最新バージョンでは、ログイン速度を向上させるパフォーマンス強化機能が実装されています。NDSの以前のバージョンでは、ログイン時に変更を実行する必要があったためユーザの待機時間が発生していましたが、今回の強化により、変更がキューに登録されるようになりました。eDirectoryデータベースに変更を加えるときは必ずデータベースのロックが必要です。そのため使用率の高い時間帯には、データベースのロックを必要とする要求の数がその時点でいくつあるかによって、ログイン時間が非常に長くなったり予測できない場合がありました。ロックの必要性をなくし、ログイン更新をキュー登録することにより、ログイン速度が大幅に向上し、予測しやすくなりました。
[LOGIN DELAY ENABLE]で、ログイン更新のキュー登録を有効または無効にできます。サポートされている値を次に示します。
0 (ログイン更新は無効化されます)
1 (ログイン更新は有効化されます)
[LOGIN DELAY SECONDS]の更新が有効な場合、更新の時間間隔を増減できます。サポートされている値を次に示します。
1 (最小秒数)から
86400 (最大秒数。1日に相当)まで
これらのオプションでは、異なるeDirectory環境でキュー登録の動作を制御できます。環境によっては、キュー登録されたデータが重要であれば、即時にデータベースに書き込む必要があります。その場合ユーザは、更新が実行される間待機する必要があります。また別の環境では、データは全く使用されず、無視することができます。デフォルトの動作は、多くの環境に適した設定になっています。
いずれの永続的な環境設定パラメータも、iMonitorでAgent Configurationを選択し、次に[ログイン設定]リンクを選択することにより設定できます。
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