プロビジョニングウィザードを使用すると、DSfW上のサービスを簡単に設定できます。
ダイナミックタスクのリスト: プロビジョニングについてで説明したように、プロビジョニング処理中に表示されるタスクは、DSfWのインストールに使用したシナリオによって異なります。プロビジョニングウィザードを起動すると、個々のシナリオに沿って、DSfWサーバのプロビジョニングに必要なタスクだけが表示されます。
タスクの再開: プロビジョニングウィザードでは、実行されるタスクのステータスと詳細が/etc/opt/novell/xad/provisioning.xmlファイルに保存されます。途中でプロビジョニングウィザードを閉じた場合やタスクをキャンセルした場合、次にプロビジョニングを起動すると、前回中止したところからタスクが再開されます。
事前確認と事後確認: プロビジョニングウィザードは、プラグ可能なスクリプトで構成されており、そのスクリプトに記述された命令に従って、タスクの完了後や次のタスクの開始前にシステムの状態をチェックします。
各タスクに対応するスクリプトは、/opt/novell/xad/lib/perl/Installフォルダにあります。これらのスクリプトには、検証処理を行う、処理前用と処理後用のプラグ可能なサブルーチンが含まれています。事前確認では、システムでプロビジョニングの準備ができているかどうかを確認し、事後確認では、次のタスクに移行する前に現在のタスクが正常に完了したかどうかを確認します。
エラー処理とログ: 各プロビジョニングタスクの実行時に発生したエラーや警告は、/var/opt/novell/xad/log/provisioning.logファイルに記録されます。ログファイルには、エラーのデバッグに役立つ詳細情報とエラーコードが記録されます。
重要:ログ機能の対象となるのは、プロビジョニングウィザードで実行したタスクだけです。手動で実行したタスクの詳細は、var/opt/novell/xad/log/provisioning.logファイルには記録されません。
タスクのスキップ: プロビジョニングウィザードのインタフェースには、[スキップ]オプションがあります。このオプションは、手動で実行済みのタスクを除いた残りのタスクをプロビジョニングウィザードで実行する場合に使用します。
たとえば、DNSサーバが手動で設定済みの場合、プロビジョニングウィザードの[
]オプションを指定して、そのタスクの実行をスキップすることができます。検証は、スキップされたタスクが手動で実行されたことを確認するために行われます。手動で実行したタスクの詳細は、var/opt/novell/xad/log/provisioning.logファイルには記録されません。
詳細については、「 保証と著作権.